世界最大の医薬・リビドールでさえ、誤った売上予測のために潰されかかったことがある。この薬の前には、すでにメルクのメバコールとソコール、三共のメバロチン、バイエルのバイコールなど、同じタイプの医薬は他社からいくつも発売されていた。社内会議では、多少動物実験の結果がよかったからといって、先行品の八年遅れ、五番手か六番手として市場に打って出ても勝ち目はない、という意見が大勢を占めていたのだ。しかし担当し
研究者の熱意で世に送り出されたリビドール... の続きを読む
最近は、オリンパス問題などが新聞などで報じられていますが、こういう事件があるとやはり内部統制の重要性を感じますね。このようなことがおきないようにするには、内部統制の4つの柱といわれる、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメント、企業の社会的責任を考える必要があります。また、これらについて会社のなかで規定するだけでなく、継続的な教育を通して浸透させることが大事だと思います。その中で
内部統制はまずコンプライアンスから... の続きを読む
「苦しい時の患者さんは、元気な時の患者さんとは変わってしまうものですから。気持ちの中では残していく人のことが心配でも、それが伝えられないくらい、混乱していたのでしょう」私は、そう言葉を返すことしかできませんでした。この先彼は、この問いを何度も自分に繰り返しては、様々な思いに囚われるのでしょう。妻の死の瞬間、しっかり娘の手を握り、自分自身の悲しみに耐えていた夫の姿が、目に浮かびます。亡くなる前の彼女
苦しい時の患者さん... の続きを読む
たとえばパニック障害で、以前なら発作が起こっていたような状況に遭遇しても症状が起こらず、しかもその状態が一定期間続けば、治癒と言っていい場合もあるでしょう。しかし本当にそう言えるかどうかは、個々のケースによります。治癒が本質的にあり得ない疾患の場合、大事なのはその事実の受容です。受容をめぐるやりとりが、精神療法の大事な一部になります。実際には、正面切ってこの話題が患者さんから持ち出されることは、そ
真剣に向き合って答えることになる... の続きを読む
高校の合格発表日、彼の長男も私のほうも無事合格。廊下ですれ違ったときに、衰弱が目立つ彼の表情に久しぶりに曇りのない明るい笑顔が広がっていたような気がしたのは、私の感傷だったろうか。絶食の期間を四十八時間に延長することにしたわけである(入院してからはさらに胃にチューブを入れ、そこから機械的に胃液・残直物を陰圧で持続吸引して排除する処置も行った。鼻から胃までチューブが入っている状態だと、さすがに眠れな
長男が高校に合格し、医師が笑顔に... の続きを読む